あなたは次の日の撮影のためにセットのほうへと歩きます。カメラは配置され、脚本家は監督と台本の変更について話し合っています。 彼らは今日の撮影台本を手にしていて、あなたはそれを演ずるのです。多くの台詞はあなたがすでに知っているものですが、かなりの部分が変更されていました。新しい台本を読んでいると、沈んだ気分になってきました。脚本家はあなたの個性を生かせない方向へと導いていました。 あなたは脚本家に対して意見を言います。「これはあまりよいアイデアだとは思いません。私たちは多くの可能性を秘めたこんなに素晴らしい個性があるのです。もしすべてをこんな風にしたら、その可能性を生かす多くのチャンスを逃してしまいます。」 「あなたが気に入らないことはわかりました。」と監督は言いました。「しかし、あなたにはスタジオに対して、あなたのシーンを台本に書かれているとおりに演じるという義務があるんですよ。」 あなたは監督が正しいことに気づきます。選択の余地はないのです。あなたはあなたの懸念にかかわらず、あなたの役を演じなくてはいけません。いつものようにあなたはうまくやりますが、不満は残ります。一日の仕事が終わりセットから離れてもまだ苛立っています。 あなたは友達と夕食に出かけ、友達にどうしようもない失望感を話さずにいられません。「彼らは完全に僕の個性を台無しにしているんだ。それなのに、僕の契約書が身動きできなくしているんだ。もうめちゃめちゃだ。」 あなたの友達は尋ねます。「その契約書にはいつサインしたの?どうして台本を変更する権限があなたにもあるという一節を加えなかったの?」 「そんなことを付け加えられるということを知らなかったんだ。まだはじめたばかりで、代理人さえいなかったんだ。」 「あなたは単にタレントマネージャーのディレクター・リストからひとりを選ぶだけでよかったのよ。それがほとんどの俳優がすることよ。そしてそれでだいたいうまくいくのよ。」 「知ってるよ。僕も2、3人のマネージャーと契約したんだ。彼らは結構よかったよ。でも僕にはしっくりこなかったんだ。彼らは僕のキャリアよりもビジネスに焦点を置いていたんだ。でも僕はもっと別のものを求めていたんだ。」 「それなら、別の団体があるわ。タレント・エージェンシー・オーガニゼーションというの。」 「聞いたことがないな。」 「あまり知られていないわ。秘密になっているの。」 あなたはタレント・エージェンシー・オーガニゼーションを訪れ、状況を説明しました。彼らはそれはよくあることだと話しました。「多くの俳優があなたのように感じています。貧弱な脚本に耐え、スタジオの気まぐれに付き合っているのです。私どもがお手伝いいたしましょう。」 「どうやって手伝えると言えるんですか。スタジオとの契約期間があるんですよ。」 「訂正することができます。あなたの代理として再交渉してみましょう。」 「そんなことが可能なんですか。しかし一体どうやって?」 「この作品のあなたの中心的重要性により、それは全く可能なことなのです。ひとつはっきりさせておきましょう。あなたなくして映画はありません。」 「あぁ、彼らはいつだって他の誰かを探し出せるさ。」 「他の映画であればそうでしょう。この映画に関しては無理です。彼らはあなたを選ぶために長い時間をかけたのです。数多くの俳優のなかから、この役柄に合うあなたをオーディションで選んだのです。あなたは絶対不可欠になっています。それを利用して、変化するためにあなたが必要とする権限を得るのです。」 次のタレント・エージェンシー・オーガニゼーションとのミーティングで、彼らはよい知らせをあなたに届けます。彼らは約束通りあなたのための契約の修正の合意を得たのです。ワクワクしてあなたはずっとしたかった変更についての話をしはじめます。 彼らはあなたに注意のメモを渡します。「ゆっくりとですよ。私たちは過去に俳優達が有利な条件へと意気込みすぎたのを見てきました。彼らは自分のしたいことは何でもすぐにできるのだと思いましたが、彼らは人々を遠ざけ何も達成することはできませんでした。」 「あぁ。」あなたは興奮を抑えて言います。「私はそんなことはしません。どうしてそんなことをしなくてはいけないのでしょう。」 「あなたの役柄をすぐに変えることはやめてください。なぜなら、そうすることで無意味な策略となってしまいます。何の変遷もなく貧民から王子へ変わることはできないのです。あなたは脚本家とともに観客に信用される変化を達成するために多くのシーンに付加的かつ相応の変化をすることを考え出さなくてはいけません。」 「OK。少しずつですね。わかりました。」 あなたは新しい契約書に目を通します。そこにはあなたには台本を修正する権限があると記載されています。目新しいこの権限は、あなたの役柄によって語られる言葉だけに限られていません。それは台本全体を含みます。つまりあなたはすべての物語に対しても修正をすることができるのです。 あなたは映画の構想を練ります。どのようにしたらより良くできるのでしょうか。どう物語を展開したら最も味わいあるものになるのでしょうか。結末はどうすべきでしょうか。決定権があるのです。それもほんの少しの部分だけでなくすべてに関してなのです。なんと素晴らしいことでしょう。 あなたは注意のメモを思い出し、深呼吸をして自分自身を落ち着かせます。 タレント・エージェンシー・オーガニゼーションがあなたに素晴らしい効果をもたらしたことは間違いありません。感謝の気持ちが明確になればなるほど、あなたはタレント・エージェンシー・オーガニゼーションが単に代理人であるだけでなく、貴重なパートナーであることを知ります。あなたは・・・あなたにぴったりのマネージャーを見つけたのです。 シェイクスピアはこう言っています。「この世はすべて舞台、男も女も役者に過ぎない。」この言葉はあなたの人生をひとつの演劇としています。それは私たちすべてが演じるドラマなのです。今日では、ドラマは舞台上での演技であるのみならず、テレビや映画でもあるのです。 私たちの人生に起こることは成り行き任せのようではありますが、実際はそうではありません。私たちは物事には原因と結果があることを知っています。ですから、人生を進むにつれ、私たちは基本的にはひとつの結果から次の結果へと経験を積んでいきます。これらの効果は関連する原因によってあらかじめ定められています。言い換えると、台本があり、カルマが著者なのです。 私たちはいつもではありませんが、人生においてしばしば先がどうなるかを知っています。カルマは私たちの感情や好みを考慮にいれず、私たちに起こる予想外の展開へと終結させます。よって、私たちは予定していなかった成果に直面し、それはおうおうにして挫折や事態の変化への失望なのです。 私たちすべては莫大な可能性を秘めていますが、多くの人はそれをうまく活用することができません。たいてい私たちの人生は私たちが願うようにはならず、障害が入り込んでくるのです。私たちは障害に取り組むことを強いられ、その間私たちの可能性は生かされず無駄になります。私たちは不幸に感じるかもしれません。けれども、何もできることはありません。台本はすでに書かれていて選択の余地はなく、ただ従うことができるのみなのです。 すべての演技コーチや娯楽産業関係者は俳優の代理人の重要性を強調しています。優れたマネージャーはあなたのキャリアを導き、完全な役割を果たし、あなたの権利のために戦います。同様に、人生における精神性の重要性も十分に強調されていません。その手引きの利益を享受しない人々は、代理人のいない俳優のようなものです。自分のキャリアに満足していないことに気づく人もいるでしょう。そして何か極めて重要な何かが抜けているのです。 ハリウッドにはたくさんのエージェントがいるように、精神性には多くのフォームがあります。多くの人々は主流である宗教へと進み、その中のいくらかの人々がすばらしい成果をあげることでしょう。けれども精神性の場合、ひとつのサイズだけではすべての人々に合うことはありません。常に何か違うものを求める個々人がいるのです。誰があなたにぴったりのマネージャーでしょうか。神?キリスト?アラー?仏陀?老子?タオ?いかなる悪い選択もありません。それは個人の好みの問題だからです。 それでもタオはまだよく理解されていません。それは多分従来の意味でおいての宗教ではないからでしょう。タオはよく知られてはいません。それは多分真なるエッセンスは聖戦や侵略的な布教活動的改宗を含まないからでしょう。不利からはほど遠いところが、その魅力のひとつです。 タオにおいては、私たちすべてが私たちの重要性の本質を誤解する傾向があることを学びます。時々私たちは実際以上に他人より重要であると想像してしまい、それによって傲慢になります。同時に、私たちは人生の中で、私たち自身の真なる重要性を忘れてしまいます。これが何故逆境のなかで無力に感じてしまうかの理由です。私たちは自分自身の現実を変化させる力を持っていることを忘れてしまうのです。運命に翻弄され、鼻面を取られ引き回されていることをイメージしてしまいます。 あなたの重要性はオーディションに勝ち主役を獲得するという事実から発生します。このオーディションはあなたの概念以外の何ものでもありません。その偉大なるコンテストで、あなたひとりが何百万という競争相手のなかから1位に浮上したのです。これがあなたがあなたの人生のドラマのなかで主役を演じることができるたったひとりの俳優である理由です。他の俳優では無理なのです。このことはあなたが想像する以上の影響力をあなたに与えます。 したがって、深遠な人生の変化のための力はすでにあなたのなかに存在するのです。あなたは最初からずっとその力を持っていたのです。それはあなたが生まれながらに持っている権利なのです。タオがあなたにできることは、あなたが自分自身のなかにこの力を再発見することを助けるということです。そして、それをあなたは自分の利益として活用することができます。タオとともにあることにより、あなたは運命を超越し、あなたの心の趣くままにあなたの運命をデザインすることができます。 けれども、タオは魔法の杖ではありません。存在の至上の力かもしれませんが、それを振り回すこともできませんし、指を鳴らしてあなたのすべての問題を解決することも期待できません。それは道であり、それがひとたびあなたにその姿を明らかにすると、それを歩くかどうかはあなた次第となるのです。 タオを歩く過程は、全く地味なものです。ただ単に一歩ずつ歩みを進めていくのみです。時がたつとこれらの小さな一歩が、あなたの人生において重要かつ不変の変化として現れる長い距離となるのです。閃光のような自己改善のグルとは違い、タオは瞬間的かつ努力を要しない変化を約束することはできません。また、彼らとは違い、タオは真実であり永遠です。 私たち自身に尋ねるべき最後の質問があります。最も大切な質問です。もしこの世がすべて舞台であるならば、あなたの人生はどんな映画ですか?ホラー映画ですか?ギリシャ悲劇ですか?そうではないことを願います。 注意深く考えてみてください。あなた個人の映画はどのように演じられていますか? あなたはあなたに対する挑戦を克服し、問題を解決しますか? 悪党を打ち負かし冒険を生き抜きますか? 失われた宝を見つけますか?真実の愛?両方とも? 夕日のなかに馬に乗って立ち去りますか? もしあなたのカルマの台本が、あなたの思っているものと違った映画を描いているとしたら、あなたにぴったりのマネージャーのところに行くときです。タオに過程を書き換えてもらうことによってあなたを導いてもらいましょう。タオにあなたのための絶賛された大ヒット映画を作ってもらいましょう。 ここはあなたのためにあり、あなたの幸せな結末のためにあるのです!
|
![]()